GENTARO ISHIZUKA // WORLD WIDE WARP

旅人というべきか、写真家というべきか、いずれにせよ両面において「LIFE IS BEAUTIFUL」を文字通り実践している石塚元太良さん(Gentaro Ishizuka)は、自由であることの意味を私に示してくれる羅針盤のような存在です。
世界を放浪し、その旅の断片をデジタルカメラで撮影した作品で颯爽と表舞台に登場した石塚さん。
2001年「エプソンカラーイメージングコンテスト」では『World Wide Wonderful』でグランプリ、第1回「ビジュアルアートフォトアワードでは『world wide warp』で一般部門大賞を受賞。
そして、2004年には、日本写真協会新人賞までも受賞し、着々と旅人と写真家というふたつの領域をブリッジするポジションを確立しています。
いまでは絶版になってしまいましたが、先の『world wide warp』(写真)は、石塚さんのフィールドワークの原点であり、いまもってその新鮮さを失わないユニークな写真集です。
縦位置作品2点を見開きで一幅の図像に見立てただまし絵的な構成は、写真における「時間」や「構図」という概念をやわらかく再構築(脱構築?)しています。
『world wide warp』を振り返って、石塚さんはつぎのようなコメントを残しています。
「液晶に映った映像は、撮った瞬間のイメージといつも少しだけズレが生じていて、それがずっと気になっていました。写真集『world wide warp』ではそのズレを表現したかったんです。このときは東回りと西回りで世界を一周ずつして撮影したのですが、ひとつのシーンを真ん中から切る感じで、縦位置から左右2カットを撮影して、見開きで見せました。時間的にも構図的にもズレた形で、ひとつの風景を提示してみたんです」。
心地よい「ズレ」。
繰り返し眺めても、飽きることのない、世界をぐるりと巡る「ループ」のような現象が『world wide warp』に提示されています。
(参考:写真展リアルタイムレポート、市井康延さん)
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- Published:
- 10.11.07 / 12am
- Category:
- SCIENCE, ART, BOOKS, DOCUMENTARY

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